治療の枠組み?

こんにちは。haruです。

精神科医になりたてのとき、「枠組みをつくりなさい」とよく言われました。は?枠組みってなに?としばらく悩んでいたのですが。

要は「診察の時間場所を定めること」だったのです。最初は上司がなにをいっているのかよくわからなかったのですが、その大切さをひしひしと感じます。

まずは場所。一定の診察室をつかうのが理想的です。そして時間。何曜日の何時ごろ何分診察します、という取り決め。

治療関係を安定させるためにこれは非常に重要です。まず、会いすぎると変化がわからない。つぎに不定期に時間制限なく会っていると、患者さんの巻き込みや操作に振り回されてしまいかねないのです。

内科などでは入院していれば毎日診察があるのが当たり前ですが、精神科では行動制限をしていなければ週1~2です、だいたい。これはサボっているのではなく上のような理由があるのです。

もちろん巻き込みや操作性のある患者さんはごくわずかですが、精神科医は常々その可能性を考えておかなければいけません。つめたい言い方になるかもしれませんが、精神科医が立ち位置を変えず安定してそこにいることが治療を安定化させるのです。

でもまぁ実際は、時間場所の取り決めはなかなか厳密にできないことが大半です。面接中にピッチがなることもあるし、患者さんに迷惑をかけながら診療しているのが実情です。

haruでした。


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