発達性トラウマ

こんにちは。haruです。

トラウマのお話シリーズ。虐待的な環境で育ったひとは様々な精神症状を呈することがあります。虐待といってもニュースになるような話だけではなく、あまりにも放任主義だったり、怒鳴られたり殴られたり、程度は様々ですが、こどもの頃辛い思いをした、と感じるような状態です。

ここからは持論ですが(ある一定数の精神科医は同意しますが少数です)、境界型人格障害・双極性Ⅱ型障害・発達障害・ADHDと診断されている人のなかに、この発達性トラウマが隠れていることがあります。過覚醒でジタバタ動くのをADHDの多動と見誤ったり双極性Ⅱ型障害の軽躁状態と感じたり。また発達性のトラウマは成長を抑制するので発達障害にみえたりもします。過覚醒で動いているうちに対人関係も複雑で不安定になりがちで、境界型人格障害の診断が下ることも…。

「トラウマ」という概念をもつことで見え方も随分変わると思うのですが、現在はその考え方はマイノリティです。誤診が起こると治療方針が変わり、特に薬物療法が変わってきます。症状に合わない向精神薬をのむってこわくありませんか。

主治医がトラウマの概念を持っているかどうかの判断はむずかしいところですが、家族関係の話を時間がないながらも丁寧に聞いてくれるかどうかが重要なポイントではないでしょうか。話を受け止めてもらえた、という体験だけでも楽になることがあると思います。

haruでした。


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