こんにちは。haruです。
今回は精神科にかかわる職種について説明したいと思います。
精神科はたくさんの職種が協力して治療にあたります。精神症状は精神科医の診察だけではわからないこともおおく、様々な職種の目でみて総合的に判断していくことになります。
患者さん
まずは患者さん。どんな症状がありなにに困っているのかを聞いていきます。
患者さんの家族
家での患者さんの様子をききとります。病気になる前がどんな状態だったか、回復過程でどのあたりにいるのかを教えて頂きます。精神科医の前に患者さんがあらわれるのは病気の状態なので、元気なときはどうだったかは家族の情報によるところがおおきいのです。
職場の人、産業医
時と場合によりますが職場での状態を伺うことがあります。仕事がどの程度できているかは精神的な健康度のひとつのバロメーターになります。また休職や配置転換などするときは産業医と協力することがあります。
学校の先生、スクールカウンセラー
学生の場合、学校と協力する場合があります。学校での様子、登校状況などをききとっていきます。
行政職員
生活保護を受給している場合生活保護のケースワーカーをはじめとして、地域で患者さんに関わっている行政職員と協力することがあります。
ケアマネージャー
ご高齢の場合、介護保険を受給していることがあります。その場合ケアマネージャーと協力しながら患者さんの生活を支えていきます。
訪問看護、ヘルパー
自宅での生活を訪問看護やヘルパーを利用して支えていきます。
ここまでが病院の外部の方。ここから病院内部のかかわるひとをみていきたいと思います。
精神科医
haruもさせていただいている精神科医。結局なにしてる仕事なのとよく言われますが、関係者の情報整理も仕事のひとつ。薬物療法・精神療法をおこなっていきます。
薬剤師
お薬の調剤、患者さんへの説明などお薬のスペシャリスト。薬物相互作用や禁忌など医師の処方にあやまりがないかこまやかにチェックしてくださります。
看護師
患者さんの精神症状や日常(入院)生活の状態を把握したり、身の回りの援助をしてくださります。昼夜問わずたいへんな仕事だと思います。
精神保健福祉士
精神科の福祉に関するスペシャリスト。スムーズな精神科治療の要といってもいいと思います。転院調整から福祉サービスの知識、患者さんの生活状況の把握など業務は多岐にわたります。
臨床心理士
カウンセリングを担当。精神科医の診察となにがちがうのかというとひとりの患者さんにさける時間が全然ちがいます。また特別な心理療法のトレーニングを受けた人(認知行動療法やEMDRなど)は特殊な治療をすることも可能です。また心理検査をとって所見をつけてくれるのもおおきな仕事のひとつ。
作業療法士
作業療法を担当。ものづくりや園芸、体操、リラクゼーションなどなどたくさんのプログラムを実施します。外来ではデイケアプログラムで患者さんの居場所づくりや復職にむけたプログラムを組んでいきます。
栄養士
入院中の食事の栄養を考えてくださります。精神科では糖尿病の合併がおおいので栄養指導も実施します。また高齢者の方で飲み込みがわるい人のための特別食も考えてくれます。
検査技師
採血や心電図、CTなど検査を実施します。からだの病気が隠れてないかをみるのはとてもたいせつなことなので非常に重要なお仕事です。
医事課の職員さん
受付や精算などおかねまわりのお仕事です。医者にはいい顔して受付の人に当たる患者さん、情報は共有されてますよ！
調理師さん
入院中の美味しい食事をつくってくれます。入院中の食事はたいくつなまいにちの楽しみなので、欠かせません！
清掃業者の方
病院を清潔に保ってくれます。清潔な病院にいたいというのはだれでもおなじ。まいにちピカピカに床を磨いてくれます。
ざっくり書きましたが、たくさんの人が治療に関与しひとりひとりの患者さんの回復を祈っています。精神科は人により成り立っている科ということを忘れずまいにちを積み上げていきたいです。
haruでした。
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2コメント
2017.05.25 03:22
2017.05.24 00:59