がんと精神症状

こんにちは。haruです。
がんになるということ、考えたことがありますか?いずれわたしたちも死んでいきますが、がんを経て死ぬということは意外と多いのが現実です。

がんになったとき…人は様々な反応をしめします。キュブラー・ロス「死ぬ瞬間」では、否認、怒り、取り引き、抑うつ、受容といった五段階で受容の過程がすすむことが書かれています。

しかしこのプロセスのなかでほんとうのうつ病になってしまうことがあるのです。「あの人はがんだし落ち込んで当たり前」といった概念があるので気づかれにくい。場合によってはそのうつ病により自殺してしまうこともあります。

うつを見分けるってほんとうに難しい作業で、家族や身体疾患の主治医の目だけではなかなか気づかれにくい。「落ち込んでるみたいなんで話をきいてあげてください」と紹介されたら、今にも自殺してしまうレベルのうつ病の場合がある。 

じゃあどうすればいいのかというと、なんか様子がおかしいと思ったら、死にたい気持ちがないか聞いてみてください。そんなこと聞いたら余計衝動に拍車をかけてしまうのではないかと思われるかもしれませんが、それはちがうというデータがあります。そこで死にたいという話がでてくれば精神科・心療内科受診をすすめましょう。

がんになるまで精神科と無縁できた人にとって、精神科に受診するのはとても勇気がいることだと思います。ご家族もそうかもしれません。でもがんでいのちをなくす前に自死してしまってはとても命が勿体ない。いろいろな思いがあると思いますが、思いきって精神科の扉をノックしてください。

がんの精神症状には他に「せん妄」という大きな疾患がありますがそれはまたの機会に。
haruでした。


<精神科医haruによる相談サービス>
興味がある方は下記までご連絡下さい。
psychiatristharu☆gmail.com
☆を@に変えて送信をお願い致します。

電話相談希望の方はメールにLINEのIDを書いていただければこちらから折り返しお電話致します。また頂いた個人情報は必ず守らせていただきます。宜しくお願いいたします。

0コメント

  • 1000 / 1000

精神科医haruのお悩み相談室(無料)

psychiatristharu☆gmail.com ☆を@に変えて送信をお願い致します。悩みごとや相談、なんでもどうぞ◎