死にたい、と思うということ

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こんにちは。haruです。
今日はちょっと重たいけど触れなければいけないと思っていたテーマ。

死にたい、と思ったことがある人、実は案外いるんじゃないかと思います。大多数を占める浅薄にうっすら思っている人から行動にうつすまで思い詰める人まで、同じ「死にたい」でもグラデーションがあるんだと理解しています。診察室で「死にたい」を聞いたとき、この患者さんはグラデーションのどのあたりに位置するんだろう、と考えます。

「死にたい」のなかでもこわいのは精神疾患によりそう思っている可能性。幻聴がこわくて死にたい、うつうつとして死にたい。この場合は治療により病状が改善すれば、「死にたい」気持ちも自然となくなっていくので、治療を受けずに死んでしまうことだけは絶対に避けてほしい。

人生そのものが辛くて死にたいとき。いろいろな方のお話を聞かせていただくことがありますが、「そうだよなぁ、死にたくなるよなぁ」としかいいようのない境遇の方々に出会います。よく生きていらっしゃる、どうか明日も生きていてください、と願うばかり。ただ話を伺うことしかできない存在の非力さを痛感すると共に、でもその死にたい気持ちを打ち明けてくださることを大切にしたいと思っています。

実際に自殺された患者さんもいらっしゃいます。毎年その季節になると思い出し、さまざまな思いを馳せます。医師は死に慣れる職業だと思うけど、精神科医にとっての死は自殺なので(ほかの精神疾患では死なない)その都度衝撃を受けます。自分の一言が足りなかったんじゃないか、逆にそんなことはおこがましい考えでその人の死はその人の選択だから踏みいるべきじゃないのかもしれないとか考えたりしています。なにが正解なのかわからないまま、日々の臨床を続けています。

もし今これを読んで、死にたい、って思っている人。よかったらご連絡ください。できることは少ないかもしれないけど話を伺うことはしたいと思っています。

haruでした。

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