家族が認知症になったら


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こんにちは。haruです。

認知症、できればなりたくないですよね。できていたことができなくなっていく恐怖。その人らしさを失っていくこと。人間の尊厳に関わるとてもかなしい病気だと思います。

特にまわりで見ている家族はつらくてたまらないんじゃないでしょうか。ものわすれもさることながらBPSD(周辺症状)の影響は家族の介護負担を増大させます。徘徊、不眠、暴言暴力、幻覚妄想などなど。

認知症かな?と思ったらまずは病院を受診しましょう。家族だけで抱えるのはよくありません。診断は精神科もしくは神経内科が望ましいです。問診だけでなくMRIという画像検査を受けられるところだとなおいいと思われます。

そして認知症の診断がくだったら介護保険を申請できるか主治医に聞いてみてください。介護保険を受ければ様々なサービスが利用できます。介護度にもよりますが例えば日中過ごす場所としてデイサービスや訪問看護・介護などが受けられます。そうして在宅でよりよい生活を送られるのがいいかと思います。

たいへんなのがBPSDが激しすぎる場合。夜も寝ず大声を出す、自宅から飛び出す、暴力をふるう。この場合は迷わず精神病院を受診しましょう。家族を精神病院に入院させるのは抵抗があるかもしれません。しかし家族で介護を抱えて疲弊していくのは互いに不幸だと思います。病院に任せて笑顔で何度も面会に訪れる方がしあわせな気がします。

では精神病院ではどんなことをするのか。まずは投薬治療です。認知症はなおらないので対症療法(根本治療ではなく症状にあわせた治療)にはなりますが、不眠や興奮をお薬でおさえていきます。これには主に抗精神病薬や気分安定薬が使われます。認知症なのにそのチョイスなの?と思われるかもしれませんがこれがよく効くんですね。もちろん副作用や飲みあわせを勘案しながら処方します。

次に施設の選定です。精神病院に入院する程度まで病状が重ければ不眠や興奮などのBPSDがある程度おさえられても、徘徊や排泄が自分でできなかったり等自宅で生活するのは難しいのが現状です。施設にはさまざまな種類があり金額や介護度に合わせて選んでいくことになります。

haruでした。

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