ほんとうに発達障害?

<精神科医haruによる相談サービス>
興味がある方は下記までご連絡下さい。
psychiatristharu☆gmail.com
☆を@に変えて送信をお願い致します。

電話相談希望の方はメールにLINEのIDを書いていただければこちらから折り返しお電話致します。また頂いた個人情報は必ず守らせていただきます。宜しくお願いいたします。



こんにちは。haruです。

近年増加している「発達障害」。様々な要因があると思われますが、発達障害の概念自体がひろまったことが大きいと思います。

ネットで検索したら発達障害の簡易診断チェックリストが出てきます。それらをみて「発達障害だと思うんです」といって受診するパターン。だいたいが就活や仕事でつまずいて、というケースですね。

まず発達障害は診断が難しいんです、とても。親からの聞き取り、通知簿をみたり、学生さんだったら学校での様子、社会人なら会社での様子。これらを総合的に評価して診断をつけます。

ただ難しいのが、親御さんがおおらかだった場合、発達障害の傾向があっても違和感を感じずなかったことになってしまう。その逆も然りで、神経質な親御さんなら症状をひろいすぎてしまう。そのあたりも加味しながら検討します。

ストレスが高まると本人の傾向が普段より強まって「発達障害的」に見えたりしますし、ある場面でのみそういう振る舞いをする人もいます。吟味に吟味を重ねて診断されるのが発達障害。それが安易に診断されすぎているのではないかと思ったりもするのです。

また発達障害と診断されたときに問題なのが、なにかできることはあるのか?ということ。こどもの場合は療育という支援がありますがおとなにできること…本人、職場、家族の理解を求めること、くらいでしょうか。ただ診断をつけるだけならラベリングとかわりませんし、診断をつけることで有益なことがない限り無用に診断するものではないと思うのです。

診断がついたことで「自分は発達障害なんだ」っていうアイデンティティーで生きていくことになる訳ですし、診断を求める患者さん側も慎重に考えるほうがいいと思います。発達障害は新しい概念で医師によって診断にばらつきがありますから、ほんとうに診断を求めるのであれば数ヶ月待ちになりますが専門医療機関を受診することをオススメします。
haruでした。

0コメント

  • 1000 / 1000

精神科医haruのお悩み相談室(無料)

psychiatristharu☆gmail.com ☆を@に変えて送信をお願い致します。悩みごとや相談、なんでもどうぞ◎